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エシカルな木製自転車Bough Bikes
昨年、仲間ふたりと共にBough Bikesという木製自転車ブランドを立ち上げたヤン・フネウェグは、伝統的な造船技術を学んだ31歳のデザイナーである。
この自転車は、量産可能な木製自転車としては世界初で、ほどよいサスペンションによるソフトな乗り心地、そして美しいデザインで高い評価を得ている。
年間の生産可能台数は、約4000台。
サステイナブルな林業が営まれているフランスのジュラ山脈で育ったオークが素材だ。木製パーツは、オランダのフリースランド州にある家具製造工房で製造。そして組み立ては、障害を持つ人々が大勢働く福祉施設に発注している。
フレームの木を始め、各パーツを単一素材にして、リサイクルも可能にした。
いくつかのプロトタイプを制作した後、ヤンは、量産のための製造工程も含む自転車の全てを自らデザインした。
プロダクトデザインだけして、工程プランニングはメーカーに丸投げするデザイナーが多い中、「それではディテールからデザインが崩れて行ってしまう」と、製造工程のデザインにもこだわった。造船技術で鍛えた構造や技術への洞察が力を発揮した。
人と自然を調和させる自転車
彼がデザインを通して目指しているのは、人間と自然の調和を生み出すことだそう。「風を切って外気を深く吸い、空や木や、山や海を眺めていると、人は”気持ちいい”と思う。それが人間にとって根源的で不可欠な活動であるからこそ、気持ちよいと感じる。そんな気持ちが喚起するリラックス、冒険、自由という3つの感覚は、人と自然が共鳴して生まれるもの。Bough Bikesでは、それを呼び起こすデザインを目指した」と言う。
試乗してみると、金属の塊の自転車とは異なる、なんとも快適な乗り心地。一台欲しくなってしまう・・・

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