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昨年の11月、アムステルダム中央駅北側にあるフェリー乗り場と、市内を結ぶトンネルパサージュが開通した。
「カウペルスパサージュ」と名付けられたこの110mのトンネルは、自転車と歩行者の専用道で、幅は10m。 双方向の自転車道と歩道が明確に区分され、「便利で安全」と市民の評判は上々。
そんな実利性と並んで話題になっているのが、トンネル内壁を飾る美しいタイル装飾だ。 中世の画家コルネリス・バウメーステルが描いた海洋絵画をモチーフに、グラフィックデザイナーのイルマ・ボームがタイル画をデザイン。 オランダ最古の窯元ティへラー社がこれを制作した。
全て手描きで、各タイルはトンネル壁面のカーブに沿って成形されている。
使用されたのは13cm四方のタイル77730枚。 街側からフェリー乗り場があるアイ湖側へ向かうに従って色調が淡くなり、幻想的な雰囲気。 外の光にあわせて見え方もかわり、トンネルという閉鎖的な空間に開放感を演出する。
毎日約15000台の自転車が行き交うこのパサージュ、オランダらしいパブリックアートとして観光名所になりそうな予感。







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