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2017年2月16日の夜。
ディック・ブルーナさんがお亡くなりになりました。
89歳でした。
10数年前、臨月のお腹をかかえて取材のためブルーナさんのアトリエを訪れました。
氏は私の大きなお腹をじっと見つめて、片手を口元にあて「ヤッホー」の仕草でお腹に向かって「元気に生まれておいでー!」と言ってくれたのでした。
「読み聞かせは、子供に安心感を与える素晴らしい習慣であり、幼児期に培った安心感は大人になって直面する困難に立ち向かう時の力になる」
インタビューの中でそう語っていた氏は、世界中の子供達に安心感にあふれた子供時代をプレゼントするために絵本を書き続けていたと言います。
その言葉を聞きながら、よい大人に育てようと頑張るよりも、子供が困難に直面してくじけそうになった時によりどころとなれるような母親でありたいと思ったものです。
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